オンライン
ショップ

【特注TVボード】樹種・サイズ・デザイン・設置の方法まで、好みに合わせて自由自在

時代背景やTVやオーディオ類のトレンドに伴い様々なデザインや機能性を求められるTVボード

塩田家具では既成サイズ・デザインの素敵な商品の扱いはもちろんですが、お客様のこだわりを詰め込んだ特注製作も承っております。

今回は3つの事例をご紹介したいと思います。

置き家具でも特注仕様に

こちらのお客様は元々店舗にて展示しております商品を気に入って頂き、その商品のサイズ・仕様を細かく変更し納品いたしました。

脚の高さ、フラップ扉内の内寸、天板上のコード切り欠きのサイズ変更、そして少し変わった変更点として、フラップ扉内の「棚板の奥行を左右で変更」したことです。

これは、お客様とのお打ち合わせの中で必ずプレイヤーやハードディスク等のAV機器の有無をお話ししておりまして、その中で「ニンテンドースイッチ」のモニターが正面を向くように収めたいというご希望を頂きました。

そこで自宅にあるニンテンドースイッチのサイズを測り、縦・横・奥行がきれいに納まる寸法にて内寸及び、棚板の奥行を変更させて頂きました。

フロートタイプ、壁面固定のTVボード

続いてのお客様は、1件目でご紹介いたしました商品の【フロートタイプ】で納めました現場です。

こちらの現場はリビングの掃き出し窓と窓間に既にTVが壁面へ設置されており、その下に壁面固定のTVボードを設置したいというところからお話が始まりました。

このような場合の注意点としましては、

①下地の有無、設置可能な箇所の確認

②既存コンセントなどの干渉物の確認

③配線関係の導線の配慮と使い勝手の確認

などが挙げられます。

①下地については固定可能な場所の詳細寸法・内部の素材(木なのか、それ以外なのか)を確認し今回は一般的な木造戸建てでしたの構造上の柱がありましたので、その部分へめがけ木ビスで固定します。

②のコンセントの干渉物は下記写真の様に、ミリ単位で採寸したデータをもとに背面の板のカットを施しています。

③については、TVボード本体内部に隠れてしまうため天板に家具用のコンセントやコード配線孔を本体天板に設置し、扉を閉めたままでもテーブルランプなども利用できるように致しました。

商品サイズにつきましても、幅は窓枠ピッタリ納まるように製作し、奥行きは一般的なTVボードより浅い「280mm」ですが、ネット環境のモデムやルーターがしっかり隠せるギリギリの寸法で出っ張りすぎず高さとのバランスも考慮したサイズとさせて頂きました。

開口3500mmの『セミ』フロートタイプTVボード

こちらの商品は特注製作TVボードの集大成と言っても過言ではない現場となりました。基本的には上記のフロートタイプTVボードと同じ考え方でのご提案とはなったのですが、一筋縄ではいきませんでした。

まず考慮するべき事としまして、

①開口サイズが3500mmほどある点

②マンション構造の為、木下地がなく下地が「軽量鉄骨」である点

③コンセントの位置が中央より左寄りに1カ所のみである点

④左右共に壁に挟まれている点

など、細かい部分を含め多くの配慮すべき点がありました。

①については商品として非常に幅の大きいサイズとなりますので、天板のサイズとして1枚の板では製作が出来ず、2分割での製作が必要となるので木目がなるべくつながるように「ブックマッチ」という方法を使い、木目がなるべくつながるように配慮しました。(ブックマッチ部分の写真が撮れておらずすみません。)

②については軽量鉄骨だけですと強固に壁面固定ができる荷重には耐えられないと判断しまして、タイトルにある『セミ』フロートというご提案となりました。

これは商品の足元の写真になるのですが、TVボード本体の奥行の半分ほどのサイズで実は脚部となる「台輪」という部分を設置しております。

素材はマットホワイトの面材を使いなるべく存在を消すように利用しまして、なるべく「フロート感」をだしております。この部分に本体が乗りつつ、壁面へ固定することで負荷が壁面のみにかかるのを防いでおります。

③は今回幅が3500mmもある中、電源を確保できる部分が1カ所しかなくコンセント付近のオーディオ類の電源だけでなく、やはり天板面へも電源が確保できるとテーブルランプや家電類の接続もできると思い、家具用コンセントを左右に配置しました。

家具用コンセントの配線も、背板と壁面の間に通してしまうと何かあった際に交換などが非常に大変になるかと思いましたので、TVボード内に配線孔を開け、内部上部に配線モールで隠しつつ電源を確保しました。

④今回の現場が左右共に壁面に囲まれている現場でしたので、製作するサイズは非常に悩みました。

施工面を考えますとクリアランスをしっかり確保し、納品時に壁紙を傷つけてしまうような事が生じないようにしたい気持ちと商品と納まり上は隙間(クリアランス)はなるべく無い方が美しいという気持ち。

最終的には後者が勝ち、ギリギリのクリアランスで製作することにしました。ただ、万が一のことを考え天板と地板と本体の「箱部分」は分割できるように製作し、天板・地板は現場でカンナ等で調整できるようにし、「箱」は現場での調整は難しいので「フィラー(隙間を埋める材料)」を準備し調整できるように考えました。

万が一を考え、いろいろと考慮しましたが最終的には現場調整の必要もなく、気持ち良いほどピッタリと納まってくれました。

■BEFORE

■AFTER

まとめ

TVボードはもちろん、収納家具については「収納したい場所」や「収納したい物」などそれぞれのご希望がお客様によって特に分かれる商品かと思います。

既存の商品からご希望「ハマる」物をお探しする方法もございますが、是非ご自身のライフスタイルやお住まいに「ハマる」家具をお求めの様でしたら、お気軽にご相談くださいませ。

スタッフ 牛山

一覧に戻る