PK22™
材質
PK22™の繊細なシルエットは、真のデザインクラシックです。アイコニックなこのチェアは、ポール・ケアホルムのビジョンと、理想のフォルムとサイズへの探求心をよく表しています。PK22™は、今日のデザイン愛好家にとってもモダンなチェアとして位置づけられています。

PK22は、デンマークの巨匠ポール・ケアホルム(Poul Kjærholm)によって1956年にデザインされたラウンジチェア。ミニマルで洗練されたフォルムと、素材の美しさを最大限に引き出した構造が特徴です。

細く繊細なスチールフレームに、レザーやキャンバスのシートを張り込むことで、軽やかでありながらも高い快適性を実現。装飾を排除したデザインは、空間に自然に溶け込みながらも、確かな存在感を放ちます。
PK22は、ポール・ケアホルムの代表作のひとつであり、彼の「素材の本質を尊重する」という哲学が色濃く反映された一脚。モダンインテリアのアイコンとして、今なお世界中のデザインファンに愛されています。

PK22のルーツは、実は彼の卒業制作にまで遡ります。
ケアホルムは1951年、コペンハーゲンのデンマーク王立美術アカデミーを卒業する際に、卒業制作としてPK25という椅子を発表しました。PK25は一体成型されたスチールフレームにコードを張った実験的な作品で、すでにケアホルムらしい「構造の美しさ」と「素材への敬意」が表れていました。
このPK25をベースに、より実用性と快適性を高め、洗練された形に昇華させたのがPK22です。
装飾を極力排し、構造そのものをデザインとして見せる姿勢は、当時の北欧家具の中でも非常に革新的でした。また、PK22はその年に「ルイ・カン財団賞」を受賞し、ケアホルムの名を国際的に広めるきっかけともなりました。
PK22は、ポール・ケアホルムのキャリアを象徴する椅子であり、彼の卒業制作から始まった「素材と構造の対話」を、より洗練された形で体現した名作です。