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コラム

【デンマーク出張レポート①】3daysofdesignってどんなイベント?

コペンハーゲンの街がまるごとデザインで染まる3日間、体験してきました!

こんにちは。スタッフのベップです。

先日、デンマーク・コペンハーゲンで開催された「3daysofdesign 2025」に行ってきました!

名前の通り、3日間だけコペンハーゲンの街全体が“デザインフェスティバル”になるイベントで、言ってしまえば「ミラノサローネの北欧版」みたいなもの。でも、北欧らしくてちょっとゆるやか、でも中身はめちゃ濃い。そんな体験をしてきたので、4回にわたってレポートしていきます。

まず第1回は、「そもそも3daysofdesignって何?」というところからご紹介しますね。

街じゅうがショールームになる3日間

コペンハーゲンの街を歩いていると、いたるところに“3daysofdesign”のサインや旗が掲げられていて、ふだんは普通のショールームやギャラリー、時にはカフェや公園までが、期間中は特別な展示空間に大変身。

今年の参加ブランドはなんと500以上。ルイスポールセンやフリッツ・ハンセン、カール・ハンセン&サンといった超有名どころから、新鋭スタジオ、素材メーカー、ファブリックブランドまでとにかくバラエティ豊か。しかも無料で入れるところばかり!

そしてただの展示では終わらず、トークイベント、職人のデモンストレーション、インスタレーション、夜のジャズ演奏会まで盛りだくさん。観光客もビジネスパーソンも、地元のおばあちゃんも一緒になって楽しんでる空気感がとても良いんです。


今年のテーマは「KEEP IT REAL」

2025年のテーマは「KEEP IT REAL」。

ざっくり言うと「本物でいこうよ」というメッセージ。流行に流されるんじゃなくて、自分たちのルーツや大事にしてきたものを見つめ直そうという姿勢が、どのブランドからも伝わってきました。

たとえば、「あえて新作を出さず、使い込まれた家具だけを展示する」といった逆張り的なブースも登場していたりして、「新しい=正解」じゃないっていうメッセージに、デンマークらしい誠実さを感じました。

デザインの見本市というより、文化のお祭り

おもしろいのは、3daysofdesignがいわゆる「商談のための展示会」ではないところ。

ミラノサローネのようにバイヤーがガチ商談する雰囲気とは少し違って、もっとフラットで、オープンで、どちらかというと“文化祭”的な空気があるんです。

そのせいか、家具のプロだけでなく、観光客、アート好き、建築マニアなど、いろんな人が行き交っていました。

コペンハーゲンの6月は陽も長くてカラッと気持ちよくて、街全体がデザインと人の熱気でキラキラしてました。

デザインの今とこれからを感じる、リアルな現場

今回改めて感じたのは、「北欧デザイン=過去の遺産」ではないということ。

各ブランドは、確かにヘリテージ(遺産)を大切にしつつ、現代の暮らしにどう活かすかを真剣に考えている。リサイクル素材や新しい技術を取り入れたり、家具とアート、空間と人との関係を問い直したり…。

「家具を売る」のではなく、「価値観を伝える」ような展示が多くて、ブランドの思想や哲学が空間全体に現れているんです。

まさに“リアル”なデザインの現場を体験してきた感覚でした。

次回からはブランド別に紹介していきます!

ということで、第1回は「3daysofdesignってなに?」という全体の雰囲気をご紹介しました。

次回は、「王道ブランドめぐり編」として、フリッツ・ハンセン、カール・ハンセン、ルイスポールセンをじっくりレポートしていきます。クラフトマンシップが炸裂していた実演も見てきたのでお楽しみに!

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