【デンマーク出張レポート③】北欧デザインの“いま”を感じる【3daysofdesign】
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AUDO、Vitra、Artekの展示に行ってきました!
こんにちは、第3回です。
今回は「王道ブランド」からちょっと離れて、今っぽさとか、空間演出のセンスが光ってたブランドたちをまとめてご紹介!
家具や照明にとどまらず、アートとの融合だったり、素材へのこだわりだったり、どこも個性派揃い。
新しい北欧の流れを感じさせてくれるブランドたちでした。
AUDO COPENHAGEN|静けさの中にある存在感

続いてはAUDO。(動画たくさん撮ったので、写真少なめです・・・すいません!)

以前の「MENU」と「by Lassen」が合体して生まれたブランドですが、今回の展示は“引き算の美学”の極みでした。
テーマは「Monuments」=記念碑のような家具たち

会場となったAudo Houseでは、まるで美術館のように、家具や照明が一つずつ台座に載って展示されていました。
照明も控えめで、音も静かで、まるで家具が彫刻作品かのような演出。
Knitting Chair(肘を背にかけられる独特なラウンジチェア)もアイボリーブークレの新作で登場していて、静かな存在感が圧倒的でした。
カフェも展示の一部みたいな完成度

併設のカフェスペースも、空間全体が暗めトーンで統一されていて、ブランドの世界観そのまま。

家具を売るというより、「世界観を体験させる」展示って感じで、すごく印象的でした。
Vitra|Kvadratとのコラボで空間まるごと体験

ヴィトラは、テキスタイルブランド Kvadrat(クヴァドラ)のショールームで展示していました。
家具単体よりも、「居心地のいい空間づくり」にフォーカスしたような雰囲気。
ロナン&エルワン・ブルレックの新作「Slow Sofa」
今回発表された「Slow Sofa」は、あのスローチェアの兄弟分。

弾力のあるメッシュじゃなくて、ブークレやパイル系のファブリックが張られていて、ふわっと包み込まれる座り心地が印象的でした。
ソファに寝転んで空を眺めたくなるような、リラックス感たっぷりの新作。
Artek|マリメッコとのコラボで北欧2大ブランドが共演!
最後はフィンランド代表・Artek(アルテック)。
会場はなんとマリメッコの旗艦店!
あの定番スツールに、建築的なアーティスティックなデザイン。(まだ日本未発表なので・・・)
思わず欲しい!と思ってしまうかわいさ、流石でした。
木目とグラフィックのバランス感が絶妙で、北欧デザインの“真面目だけど遊び心ある”感じがしっかり詰まってました。
まとめ:新しい北欧は「空間」と「物語」がキーワード
今回のブランドたちは、単にプロダクトを並べるんじゃなくて、
「空間そのものがブランドのストーリーテリングになってる」印象でした。
家具を売るんじゃなくて、
「その家具があることで生まれる暮らし」を丸ごと見せてくれる感じ。
特にAUDOの演出は、空間づくりとしてもすごく刺激的でした。
なんならもう、展示というより「体験型ギャラリー」でした。
次回はいよいよ最終回!
「レジェンド特集」ウェグナー、ケアホルム、フィン・ユール、ヤコブセンなど、
名作たちの再評価や職人の実演展示についてまとめます。
お楽しみに〜!