オンライン
ショップ

リネンカーテンと化繊カーテン

当店で定期的にフェアを開催しております、「Lif/Lin」のリネンカーテン

今回、改めてリネンカーテンと化繊(化学繊維)カーテンについてそれぞれメリットを一般的に言われている事を含めつつ、私が感じていることを踏まえてをお話ししたいと思います。

化学繊維のカーテンについて

現在、ホームセンターや量販店で多く販売されている「サイズの決まっている既成のカーテン」はもちろん、国内外を問わず「オーダーカーテンメーカー」と言われているところから販売されているカーテンの多くは化学繊維(特にポリエステル)が主流となっています。

これは、ポリエステルの繊維が強度・寸法の安定性・耐熱性・耐光性などの特性に優れており、繊維としての品質も一定で比較的安価に作れることが要因として大きいと思います。

また、化学繊維の場合様々な機能を付与することが出来ます。代表的な例としましては、

「遮熱、UVカット、ミラー、花粉キャッチ、防カビ、消臭、制電、防汚」などが挙げられます。これは化学繊維独特の特性というよりは、選択肢としてお選びいただける。と言う物にはなります。

ただ、その中でも化学繊維でないと出来ない機能として

遮光性が挙げられます。

遮光生地の多くは、表の生地+裏の生地、その間に黒糸を挟む3層構造にて遮光性を作るものになります。

お仕事柄、昼にお休みになることがある方や朝方に明るくなるのが早い季節にどうしても起きてしまう方などにお薦めの機能です。

そして、これはポリエステルと言う繊維でしかできない「形態安定加工」「形状記憶加工」という加工方法がございます。

これは、ポリエステルという繊維が「熱を加え、冷ますことによって形を覚える」という性質を利用した加工となり、これを施すことによってカーテンのヒダのウェーブ(なみなみとしたカーテンの形)が綺麗に保つことが出来ます。

綺麗にまっすぐに整った納まりのカーテンになり、ボリューム感やふくよかさを出したい場合、更にカーテンを開閉する際にあまりストレスなくきれいに蛇腹状にまとまってくれるので、厚手のカーテンを束ねている時の装いがスッキリとした印象になってくれます。

リネンカーテンについて

一方、Lif/Linを筆頭とするリネンカーテンは、化学繊維のカーテンとは対照的となる点が多いです。

まずリネンカーテン使われている繊維は、亜麻(フラックス)という植物の繊維を使用してつくられていますので、よく麻とリネンは同じものと思われますが麻の一種にリネンがあるという事になります。

麻の仲間には他には、ジュート(黄麻)、ラミー(苧麻)、ヘンプ(大麻)などがあり、麻と言うとガサガサした繊維をイメージされる方もいらっしゃいますが、リネンは麻の仲間で一番なめらかで柔らかい素材です。

リネン生地の最大のメリットは、その繊維の作りによるもになってきます。

実はリネンの繊維は「中空構造(ストローのような中が空洞のイメージ)」になっていてまして、空気の層が生まれることによって、自然の断熱作用が生まれます。

リネンと聞くとリネンシャツなどを思い浮かべる方も多く、夏場に涼しいイメージをお持ちの方は多いですが、実は夏場だけでなくストロー上の空気の層たくさんあることで、冬に着るダウンジャケットと同じ要領で空気の層が多いほど断熱効果は高くなりますので、【夏は涼しく、冬は暖かく】一年を通じてお使いいただける生地になっております。

更に、この空気の層に水分(湿気)が入ることで通年を通して「調湿効果」があり、湿気多いときには吸って、湿気がないときには湿気を放出しより快適な室内環境へ整えてくれます。(この効果によりカーテンの丈寸法は何もしていなくても季節に応じて上がったり下がったりします。)

更に更に、リネン繊維は化学繊維より水分量が多いので「静電気を帯びにくい」と言われております。リネンのデメリットと挙げられる中に「水洗いすると縮んでしまう」という点がありますが、静電気を発生しにくいので空気中のホコリを吸い寄せることも少なく、付着していても日常的な開閉で空気中に舞ってくれますので、カーテン自体ににホコリが滞留しにくいので生地にホコリ汚れが染み込みずらくなります。

(リフリンカーテンの場合は、先に水洗いした生地でカーテンを縫製する「防縮加工」というオプションも選べますので、水洗いしたい!と言う場合も対応することができます。)

まとめ

今回はそれぞれのメリットについてお話ししましたが、メリットがあるという事はデメリットもあるという事になります。

お客様ご自身のライフスタイルをどのようにしていきたいか、どの部分をよりメリットと感じて頂けるか、デメリットと感じてしまうかを考慮しより良い商品と出会って頂きたいと思いますので、カーテンの事でお悩みの場合はぜひお気軽にスタッフへご相談ください。

スタッフ 牛山

一覧に戻る