無意識に触れてしまう木の家具の魅力
普段、様々な家具に囲まれて仕事をしていると、ふと気づくことがあります。それは、「無意識についつい触れてしまう家具がある」ということ。
みなさんの周りにも、そういう家具、ありませんか?
無意識に触っちゃう家具の例と、なんでそんなに心地良いのか? そんなことについてお話しします。
宮崎椅子製作所 UNI-Master


キタニ IE-02


カールハンセン&サン CH24


先ほど紹介した家具に共通してるのは、「なめらかな曲線」であるってこと。
カクカクした直線的なデザインもカッコいいけど、なめらかな曲線には、なんかこう、温もりとか優しさみたいな、特別な力がある気がするんですよね。
でも、この「木材のなめらかな曲線」を作るのって一般的に考えられているよりも大変な事だと思います。
木材を思い通りの曲線に加工するためには、高度な技術を持つ専用の機械が欠かせません。さらに、機械だけでは表現できない、微妙なニュアンスや手触りは、職人さんの長年の経験と磨かれた技によって生まれます。
そして、技術を継承し、安定した品質を保つためには、職人さんを大切にし、長期的に雇用できる環境が不可欠です。ければならないです。 そのためには職人さんを安定して雇える会社や経営も必要です。
角ばった直線的なデザインもスタイリッシュで魅力的です。 ただ、なめらかな曲線には、どこか温もりや優しさを感じさせる特別な力があるように思います。
なので、一概には言えませんが、複雑な曲線が多ければ多い家具ほど価格は高くなります。
普段、何気なく目にしている「木材のなめらかな曲線」は、私たちが思ってる以上に、たくさんの手間と技術、それに職人さんの情熱が込められたものなんです。
それでも、私はやっぱり木材加工におけるなめらかな曲線が大好きです。その美しさはもちろん、その裏にあるストーリーを知っているからこそ、より一層愛着が湧いてきます。
皆さんも、家具を選ぶときには、ぜひ「なめらかな曲線」に注目してみてください。きっと、いつもの暮らしをちょっとだけ豊かにしてくれる、特別な存在になってくれると思いますよ。