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コラム

【デンマーク出張レポート④】巨匠たちは今も生きている【3daysofdesign】

ウェグナー、ケアホルム、フィン・ユール、ヤコブセン北欧レジェンド再発見の旅

こんにちは。

ついに最終回となる【第4回】です!

今回は、3daysofdesignを歩きながら感じた

「名作って、今もずっと生き続けてるんだなぁ…」というお話。

ウェグナーやヤコブセン、ケアホルムといった

巨匠たちの名前はよく耳にするけど、

そのデザインがどう“今のかたち”で再び息づいてるのか。

それを現地で実感できる、ちょっと感動的な体験がたくさんありました。

ウェグナー|未発表の椅子、ついにお披露目

ウェグナーといえば、Yチェアやザ・チェアなど

名作だらけのデンマーク家具界のレジェンド。

そんな彼の“まだ世に出てなかった椅子”が、ついに発表されたんです!

PP Møblerが復刻した「PP101」

デンマークのクラフト工房PPモブラーが、

ウェグナーの1950年代のスケッチをもとに再構成した「PP101」を初公開。

オーク材のフレームにキャンバスのベルトを編み込んだ、

とにかく美しい椅子。

「これ、今デザインされたって言われても全然違和感ない…」というくらい、

タイムレスな魅力がありました。

職人による実演にうっとり

会場では、あの有名な「フラッグハリヤードチェア」の製作実演も。

1本のロープを手で張っていく様子はまさに“手仕事の芸術”。

見入ってしまって、気づいたら15分くらい立ち尽くしてました…。


ポール・ケアホルム|素材と構造の美しさ

PK25 in new black flag halyard. Special 2006 edition in connection with the Kjærholm exhibition on the Louisiana Museum in Denmark.

ケアホルムの代表作「PK25」(通称:フラッグハリヤードチェア)も、

フリッツ・ハンセンの旗艦店で実演されていました。

一本のロープから生まれるデザイン

この椅子、フレームにただ一本のロープを編んで張るという構造で、

見た目はすごくシンプルなんだけど、実はめちゃくちゃ計算されてる。

無駄を削ぎ落としたデザインの中に、

素材の魅力と構造の機能美がぎゅっと詰まっていて、

「ケアホルムってすごい…」と改めて実感。

それを目の前で職人が編んでいく姿は、

もうずっと見ていられる“職人芸のライブ”でした。

アルネ・ヤコブセン|手仕事の温度が宿るデザイン

ヤコブセンの名作「エッグチェア」も、

フリッツ・ハンセンのブースで展示&張り替え実演されていました。

1100針の手縫いって、想像できますか?

この椅子、1脚仕上げるのになんと1100針の手縫いが必要だそうで…。

レザーを張っていく職人さんの手元に人だかりができていて、

「この曲線、こうやって作るんだ…」と感動。

工場で量産されたものじゃなくて、

ちゃんと“人の手”が入ってるからこそ、ヤコブセンの椅子って魅力的なんだなと再確認しました。


まとめ:「レジェンド」は、今もリアルに“息をしてる”

今回の3daysofdesignで感じたのは、

名作って、単なる「昔のかっこいいデザイン」じゃなくて、

今の暮らしの中でもちゃんと生きてる存在なんだということ。

しかも、復刻とか再評価だけじゃなくて、

職人の技術、パティーナという時間の重なり、

そしてそれを大事に受け継ごうとする姿勢がセットで存在している。

北欧デザインって、やっぱり「人の暮らし」がベースにあるんだなぁ…と、

しみじみ思った3日間でした。

最後にちょっとだけまとめ

3daysofdesign、初めて行ったけど本当に最高でした。

  • 街全体が会場みたいな雰囲気
  • 巨匠と新進気鋭が共存してる展示構成
  • デザインとホスピタリティの融合
  • そして何より、“リアル”なデザインがそこにあること

ブログ記事はこれで一旦終わりですが、

また来年も行きたいし、行けるなら皆さんにおすすめしたいイベントです!

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