
「AJフロア」は世界的なデザイナーや設計士である「アルネ・ヤコブセン」によってうみだされました。
ヤコブセンは1960年に「SASロイヤルホテル」の設計を手がけていました。
彼は建物そのものだけでなく、内装、家具、照明、さらにはカトラリーに至るまで、トータルでデザインを行ったのです。
その一環として生まれたのが、今日まで愛され続ける「AJフロア」です。
デザインの特徴
AJフロアの魅力は、何といっても無駄のないシンプルなデザインです。
曲線を活かしながらも洗練されていて、モダンな雰囲気を漂わせています。
さらに、シェード部分は上下に角度を変えられます。

AJフロアは「タスクライト」と呼ばれる種類に分類されます。
タスクライトとは、部屋全体を明るくするのではなく、手元など特定の場所を照らすための照明のこと。
たとえば、ソファなどに腰掛けて読書をするときなどにオススメの照明です。

他のフロアライト(タスクライト)と比べてみる
ルイスポールセンには他にも魅力的なフロアライトがあるので比べてみましょう!
YUHフロア(ガムフラテーシ)
細いフレームにボリュームのあるシェードが特徴。シェードの角度を変えるだけでなく、上下に動かせるので、使い勝手ではAJフロアよりも柔軟かもしれません。

NJPフロア(佐藤オオキ)
日本人デザイナー佐藤オオキさんによるデザイン。可動式の関節が多く、自由に光を操れるので、実用性では一番かもしれません。

「使いやすさ」という点では他のフロアライトに軍配が上がるかもしれませんが、「デザイン性」「歴史的背景」といった観点では、AJフロアならではの魅力があると感じます。



ただそれって単純に比べられるものではなく(もしくは比べること自体が無粋なのかもしれませんが)、それぞれに奥深さがあり、正解のないものです。
だからこそ、それぞれの魅力を吟味して、選ぶ楽しさがあるのだと思います。
バリエーションと新色
AJフロアは「AJテーブルライト」や「AJウォール」など、さまざまなバリエーションが展開されていて、空間に合わせた選び方ができるのも魅力です。
現在はなんと11色ものカラーバリエーションがあります。これだけ幅広く展開されるのは、長い歴史と信頼がある証といえるでしょう。











さらに2025年5月からは、新たに支柱部分に真鍮を取り入れた2色が加わりました。シンプルでスタイリッシュなデザインに、真鍮の持つ重厚感が合わさり、これまでにはない存在感を放っています。



真鍮は経年変化を楽しめる素材なので、時間とともに深みを増し、自分だけの「AJフロア」へと育っていくのも魅力のひとつです。

まとめ
AJフロアランプは、建築とともに生まれた背景を持ち、長い歴史の中で愛され続けてきた名作です。
機能面だけで見ればもっと便利な照明もあるかもしれませんが、シンプルでモダンなデザイン、時を経ても色あせないスタイル、そして新たな進化を遂げるカラーバリエーションは、AJフロアならではの価値だと思います。
照明は「どれが一番いい」ではなく、「どの照明が心躍るのか?」。
それを意識すると、選ぶ時も楽しいし、使ってみてからも楽しいと思います。