こだわりのタモ材の床にチェリー材の家具
今回、軽井沢のイタリアンレストラン「Ha-Na-Re」さんにテーブルとチェアを納品させていただきました。
シェフの近谷雄一さんは東京のレストランで働かれていましたが、独立されてご自身のお店を出されます!!
9月下旬にオープンとの事なので、私も行ってみたいと思います!
床のタモ材は北海道まで実際に見に行かれたこだわりの床材です。
テーブルとチェアは「チェリー材」
タモ材の床との組合せがとても綺麗でした。
チェリー材は経年で赤みが増していって、綺麗な赤褐色に変わっていきます。
長くお使いいただき、色の移り変わりも楽しんで頂きたいと思います。
今回選んでいただいたテーブルとチェアは、徳島県の木工家具メーカー
「宮崎椅子製作所」
デザインとクラフトマンシップを大事にしているメーカーさんです。
高いデザイン性と技術力は世界でも認められていて、
世界最大級のインテリア展示会の「ミラノサローネ」にも出展されています。
個人的にも好きなメーカーさんなので、
今回も熱く語ってみようと思います!
UUチェア
デザイナーは小泉誠さん
2009年にグッドデザイン賞を受賞しています。
特徴的な背中のデザイン。
写真を撮っていて
「すごく絵になるな~」
と思っていました。
横に並べた感じも幾何学的でアートだな~と思いました。
背中の角度も計算されていて、背当たりもバツグンです。
UUチェアは「ゆったり」と「しっかり」のバランスが取れている椅子であると思います。
食事をする時に人は背もたれは使わずに少し前傾姿勢になります。
ゆったりすぎる椅子だと前傾姿勢の時に負担がかかってしまいます。
UUチェアは絶妙な角度のおかげで「ゆったり」も「しっかり」も座る事が出来ます。
まさにレストランにピッタリな椅子です!!
MMテーブル
デザイナーは村澤一晃さん
宮崎椅子製作所と村澤さんの頭文字Mを取って名付けられました。
MMテーブルの魅力は「シンプルだけど素朴で柔らかいデザイン」だと思います。
パッと見には特徴が無いように見えますがポイントが3つあります。
①天板の丸み
天板横の腕が当たる部分が丸くなっています。
テーブルの端は食事の時に腕がよく当たる場所なので
この丸みはうれしいですね。
丸くしない面があるのもポイントです。
全部丸くしてしまうと、逆に角が立ってしまって素朴な感じがなくなってしまうというか……。
細かいデザインは村澤さんのみぞ知る事だとは思いますが、
そこがデザインのポイントではないのかなと個人的に思います!!
②脚の絶妙な細さ
MMテーブルの脚は木製のテーブルの中では細い方です。
しかも、脚先に向かうにつれて絶妙に細くなっています。
この絶妙な細さと、先細りのおかげで
「素朴ながらも野暮ったくならない」
そんな印象を与えています。
③幕板
「幕板」は矢印の部分のことです。
幕板には大きく2つの役割があります。
・天板の反りの防止
・天板と脚の連結
幕板無しのテーブルもあったりはしますが、構造上どうしても脚は太くなってしまいます。
恐らくMMテーブルは脚の細さゆえに幕板が必要ですが、
逆に幕板がある事で素朴な優しい印象があるのではないかと思います。
以上の3つがMMテーブルのポイントと感じる点ですが、
大きな特徴ではないので、似たようなものが他にあるんじゃないかと思うかもしれませんが、
探してみると意外に他には無いんです!
他には無い唯一無二のデザイン。
お勧めのダイニングテーブルです。
今回は人生の大きな門出に塩田家具を選んでいただき、とても嬉しく思います。
今回選んでいただいた家具が近谷さんや、訪れるお客様を優しく包んでくれる事を願いながら今回の納品事例は以上にしたいと思います。
ほんとは宮崎椅子製作所の事も書きたかったのですが、思った以上に筆が走ってしまい宮崎椅子製作所の紹介ページみたいになってしまったので、それはまた別の機会に投稿しようと思います!!