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ルイスポールセンのPH 5が暗いのは設置方法が間違っているから


世界中で愛される名作ペンダントライト、ルイスポールセンのPH 5。
ファッションと同様にインテリアにも流行り廃りがありますが、いつの時代も愛されるタイムレスな照明です。
そんなPH 5ですが「暗い」なんてウワサ、聞いたことありませんか?

結論からお伝えすると、暗いのは設置方法と目的が間違っているから。
暗いと誤解される原因と、正しい使い方について解説していきます。

原因①PH 5ひとつでお部屋全体を明るく照らそうとしているから

カンディハウスのマムEXテーブルとPH 5

PH 5は全方位を照らす照明ではありません。低い位置から下方を照らす意図でつくられた照明であって、シーリングライトのような高い位置から均一にお部屋全体を明るく照らす照明とは、用途が違うのです。
したがって、「一灯でお部屋全体を明るくしたい」という目的には適いません。

ルイスポールセンは複数の照明の光を併用することによって、お部屋を魅力的に魅せる「一室多灯」を推奨しています。日本の住宅は、メインとなるひとつの照明によって部屋全体を均一に照らすのが一般的です。

「暗い」とウワサされる原因のひとつは「お部屋全体を一灯で明るくできる」と思って購入したひとのクチコミが原因かもしれません。PH 5以外にも複数の照明を配置して、陰翳のある素敵な空間を作りましょう!

原因②取付位置が高すぎるから

PH 5の高さ

ネットや雑誌でPH 5のあるお部屋の写真を見ていると、高い位置に吊るしているのをしばしば見かけます。きっと頭をぶつけることを考慮してのことだと思います。

しかし、正しいPH 5の取付高さは、
テーブルから600 ~700mmの高さにシェード下端が来ることを推奨しています。
適切な高さに吊らなければ、当然手元は暗くなるのです。

照らされた面の明るさを表す「照度」は光源からの距離の2乗に反比例するという法則があります。距離が2倍になれば照度は1/4。テーブルから60cm上で500lxの照明を、120cmまで上げると125lxになります。

白熱電球100W相当のLED電球を使用するPH 5は、適切な高さに吊るすことで食事はもちろん、読書や勉強に必要な明るさ500lx程度を確実に確保できます。

実際にテーブルの上の明るさを計ってみました

ルイスポールセンの照度の測定

テーブル上60cmにPH 5がくるようにしたときの直下は・・・

昼間ではありますが、カーテンをしめています。約750lx。勉強や仕事にも十分な明るさが確保できています。

一方で、照明器具をテーブル上から100cmくらいに持ち上げてみると…

テーブル上から約100cmになると、245lxまで数値が下がりました。ちょっと暗く感じますね。
高く吊るしたら、PH 5は暗くなります。適切な高さに吊りましょう。
※かなりざっくり計測しているので、数値はご参考程度にお考え下さい。

PH 5はシェードの組立に注意が必要

PH 5のシェードの組立

「頭をぶつけそうで怖いんです。落下してへこんだらショックだし…」

中古で出回っているPH 5って落下してゆがんだり、へこんだりしている物が多いんですよね。
頭をぶつけたら、落下してへこむ&ゆがむと思われるかもしれませんが、そもそも正しいシェードの取付をしていれば簡単には落下しません!

シェードが落下してしまう原因は、シェードの取付方法が間違っている可能性が大きいです。なぜなら、PH 5のシェードは「取付方法を間違えやすいつくり」になっているから。

上の画像は間違ったシェードの取り付け方です。丸い部分を溝に引っ掛けたくなりますよね?
この取り付け方だと頭をぶつけたら落下します。

こちらが正解の取り付け方です。しっかり固定されていて、落下の心配はありません。
また、立ち上がる際に頭をぶつけたくらいではそう簡単にゆがみません。だって、ポール・ヘニングセンは照明器具を簡単に割れない・へこまないようにデザインしていますからね。

テーブル上60cmがもたらす効果

PH 5ミニとパンテラ

テーブルから60cmの高さは、目に留まりやすい位置なのです。この高さにデザイン性の高いペンダントライトを設置すると、お部屋のアイコンとして機能してくれます。
また、目の留まりやすい高さに照明があることで、一旦そこで視線が止まり、後ろの空間に奥行がでるのでお部屋を広く感じさせる効果も。
部屋の写真を撮ることをイメージしたとき、テーブルと天井の間がすっぽり空いているよりもペンダントライトがあった方が構図的にバランスがいいと思いません?

正しい照明の使い方で、心地よいお部屋に

ルイスポールセンに代表される北欧の照明の考え方は、「必要なところにだけ照明を置く」です。
「必要なところ」とは、作業をする際に光が必要とされる場所です。

例えば、読書や仕事、食事など、
明かりの必要な場所を思い浮かべていくと、自ずと答えが見えてきます。

PH 5をご検討中の方は、ぜひ一室多灯に挑戦してみてください。
ご相談もお待ちしております!

スタッフ ベップ

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