
DC11は、宮崎椅子製作所とデザインユニット「INODA+SVEJE(イノダ+スバイエ)」による最新作。
イタリアのミラノを拠点に、家具のみならず多彩なプロダクトを手がける猪田恭子さんとニルス・スバイエさんによるデザインです。
これまでに宮崎椅子製作所では「DC09」「DC10」「IS lounge」「IS sofa」「BAR」の5作品を生み出してきました。

前作DC10では、各パーツが一体に見える“究極のシームレス”が特徴的でしたが、DC11ではあえて構造のつながりを見せるという、真逆のデザインです。

無垢材の持つ「伸縮」という特性に配慮しながらも、INODA+SVEJEの「有機的な曲線」が活きるデザインです。

幅W630mmと、ダイニングチェアの中ではゆったりとしたサイズ感。
高めに設計されたアームのおかげで、とてもゆったりとした座り心地です。
長時間座っていても心地よく過ごせる、まさに“食後もそのまま居たくなる椅子”です。

「張地の収まり」もとても綺麗です。
目立たない部分ですが、雰囲気を大きく左右する大切な要素ですが、DC11ではその仕上げがとても美しいです。
また、肘のなめらかなカーブは、NC加工機という数千万円もする高精度の機械によって一本一本削り出されています。

元々は結構太めの木材です(写真左)
それをNCで削り出しますが、一本削る出すのに30分もかかります。
時間もコストもかかる贅沢な工程ですが、それによってしか生まれない形が、DC11の個性を際立たせています。

張座仕様のほかに、ペーパーコード仕様も選択可能。
こちらは職人が8時間かけて丁寧に編み上げる手仕事によるもの。
背中部分の曲線部分はとても難しく、何度も試作を重ねて製品化にたどり着いたとの事です。
月産生産数の限度が10脚ととても手間と時間のかかるダイニングチェアです。
是非、生涯の相棒の一脚としてご紹介したいダイニングチェアです。
仕様
- シリーズ名
- DC10
- デザイナー
- INODA+SVEJE