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コラム照明

ルイスポールセン PH4/3ペンダントの魅力

ルイスポールセン 後悔

今回は個人的に好きな照明の「PH4/3」についての好きなところを話していきます。
割とニッチで細かい話なので、覚悟してお聞きください笑

PH4/3ペンダントは北欧デンマークを代表する照明メーカーの「Louis Poulsen」の照明で、

世界的な照明デザイナーである「ポール・ヘニングセン」さんが1966年に生み出した照明です。

 

はじまりは1926年

ルイスポールセンとは

「PH4/3」の大きな特徴といえば、独特な3枚のシェード。
実はこの「3枚シェード」の仕組みが生まれたのは1926年、今からおよそ100年前のことです。

その後、このデザインはPH4/3だけでなく、数多くの照明に応用されていきました。
まさに、デザイナーのポール・ヘニングセンを象徴する発明といえるでしょう。

 

3枚のシェードには「対数螺旋(たいすうらせん)」という曲線が使われています。これは、貝殻や台風の形にも見られる自然界の法則のひとつで、拡大しても同じ形が続く不思議なカタチです。

 

この曲線を取り入れることで、電球からの光がシェードに当たったときに、入射角と反射角が揃い、光がムラなくやわらかく広がる仕組みになっています。
つまり、シェードの美しいフォルムが、そのまま心地よい光の秘密でもあるのです。

 

陰影をつけやすいメタルシェード

ルイスポールセン PH

PH3シェードのペンダントライトは「ガラスシェード」と「メタルシェード」があります。
ガラスシェードですと電球の光がやさしく上の方にも拡散されるので、明るさを感じやすいです。

 

対してPH4/3は「メタルシェード」なのでが上に拡散せずに下のみに光が広がります。

上に光を拡散しない分、シェードの上の方は影ができるので、ガラスシェードよりも周りから見たときに暗く感じやすいかもしれません。

 

しかし、”陰影ができることこそ”、雰囲気のある空間を作る事ができます。
照明については過去にもいろいろなことを書いていますので、興味のある方はぜひご覧ください!

おしゃれな部屋づくりには“多灯使い”がオススメ|照明の陰影で空間に奥行きを

オススメの照明配置方法「多灯使い」のポイント

ペンダントライトをつけるメリット

 

「PH」の後の数字の意味

長野県 ルイスポールセン

PH”4/3”の数字の部分はシェードの大きさを表しています。
それぞれの数字がどこの大きさを表しているかは結構細かい話なので、割愛しますが、

 

PH4/3のように分母と分子の数字が異なるものを「ハイブリットナンバー」と呼び

PH3/3のような分母と分子が同じ数のものを「ホールナンバー」と呼びます。

 

「ホールナンバー」は縦にも長くて、少しぷっくりとした印象になります。(なんとなく意味が伝わりますかね?)

また、高く吊るすことも考えられているので、電球が直接見えにくくするために「グレアカバー」がついています。

 

対して「ハイブリットナンバー」はテーブルの上などに低く吊るすことを目的とされています。

また、形はホールナンバーに比べ横に長く、シュッとした印象があります。

 

このなんとも言えないシュッとした感じが、今現代のインテリアにも合わせやすくてかっこいいな~と感じます。

 

 

ポールヘニングセン、生涯最後の照明

長野 ルイスポールセン

実はポールへにングセンが生涯最後に生み出した照明はPH4/3です。
PH4/3を生み出した1966年の翌年、ポールヘニングセンは亡くなっています。

PH3枚シェードが生まれた1926年が生まれてから40年。

ヘニングセンのグレア(不快なまぶしさ)に抗い続け、生み出された傑作ともいえる照明ではないでしょうか?

そういうところにも、ロマンを感じるのも、この照明の好きなところです。

 

 

電球の見えにくさはピカイチ!

PH4/3はポールヘニングセンの他の作品に比べて、電球の見えにくさがピカイチです。
ヘニングセンの作品の中でもおそらく一番電球が見えにくいのではないかと思います。

そのおかげで、座っているときはまぶしくないけど、ダイニングテーブルの上はしっかりと照らしてくれます。

照明 おすすめ まぶしくない
電球の見えにくさはピカイチです!

まとめ

さて「PH4/3」についてニッチなお話をしましたが、個人的に好きな照明だからこそ、色々と思いが溢れます。

皆さんにも「だから私はこの照明が好きなんだ」という照明で出会って頂けることを願います。

ペンダントライト おしゃれ 長野

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