モロッコの山岳地帯で、ひとつひとつ手織りされてきたベニワレンラグ(Beni Ourain)。
白いウールの上に、黒や茶の線が入る、シンプルで素朴なデザインが特徴です。

見た目は控えめですが、部屋に敷くと空間がやわらかくまとまり、ソファやテーブルの印象まで変わります。
なぜこのベニワレンが、北欧建築のアルヴァ・アアルトや、近代建築を代表するル・コルビュジエの空間にも使われてきたのか。
そして、いまの日本の住宅やインテリアに、どんな価値をもたらしてくれるのか。
この記事では、ベニワレンラグの意味・特徴・選び方と、建築家との関係、さらに
2月13日(金)から塩田家具で開催する[手織りラグ展] RUG COLLECTION × G.E.M
について、ご紹介します。
Contents
ベニワレンとは|モロッコのベルベル民族が織る手織りラグ

ベニワレン(Beni Ourain)は、モロッコのアトラス山脈周辺に暮らすベルベル民族によって織られてきた、伝統的な手織りラグです。
もともとはインテリア用ではなく、
寒冷な山岳地帯で、床に座ったり、寝たりするための生活用品として使われていました。
ベニワレンの特徴

- 素材:天然ウール100%(羊毛)
- 毛足:長めでふんわりとした踏み心地
- 色:白をベースに、黒・茶などのライン模様
- 柄:幾何学模様が中心。ルールのない自由なデザイン
模様には、織り手の暮らしや思いが反映されるため、
同じデザインのベニワレンは基本的に存在しません。
なぜ建築家アアルトとコルビュジエはベニワレンを使ったのか

アルヴァ・アアルトとベニワレン
フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトは、モダン建築の中に木や光、やわらかい素材感を取り入れたことで知られています。
彼の建築写真やインテリアを見ると、
設計された空間の中に、ラグやファブリックが自然に置かれています。
ベニワレンのような手織りラグは、
きっちりと整えられた建築空間に、
人が暮らすための“あたたかさ”を加える存在だったのかもしれません。
ル・コルビュジエとベニワレン
ル・コルビュジエは、コンクリート建築や合理的なデザインで知られていますが、
同時に、民芸や素朴な手仕事にも強い関心を持っていました。
彼の住居やアトリエの写真には、
モダンな家具と並んで、ラグや木製家具が配置されています。
ベニワレンの、
- 不揃いな線
- 天然ウールの質感
- 完璧すぎない表情
こうした要素が、無機質になりがちな空間を、
人が過ごす場所として心地よく整えていたと考えられます。
ベニワレンラグの選び方|サイズ・色・敷き方のポイント

ベニワレンは、単なる装飾品ではなく、
床の印象を大きく左右するインテリアアイテムです。
サイズの選び方
ソファ前:ソファの幅より少し大きめを選ぶと、空間がまとまりやすい。
ダイニング下:椅子を引いた状態でもラグに収まることがベストです。ただ、かなり大きなサイズになってしまうので、テーブルの下・脚元だけカバーできるサイズでも良いと思います。
色と柄の考え方
白ベースのベニワレンは、
北欧家具や無垢材の床、ナチュラルインテリアと相性が良いです。
柄が少ないものほど、
長く使っても飽きにくい傾向があります。
敷き方のポイント
- ソファの前脚だけをラグに乗せる
- 空間の中央に少し余白を残す
こうすることで、部屋が広く見えやすくなります。
G.E.Mラグ展|塩田家具で体感する手織りラグの魅力

塩田家具で開催されるG.E.Mラグ展では、
ベニワレンを中心に、トライバルラグやギャッベといった世界の手織りラグをご覧いただけます。
この展示で大切にしているのは、
ラグを“選ぶ体験”そのものです。

ラグは、写真やオンラインショップだけでは、
毛足の長さやウールの質感、色の見え方がなかなか伝わりません。
実際に、
- 踏んでみる
- ソファと合わせてみる
- 照明の下で見てみる
そうした体験を通して、
ご自宅の空間に合う一枚を探していただけます。
ベニワレンは暮らしの中で育つラグ

ベニワレンラグは、
使い始めた瞬間が完成ではありません。
歩いたり、座ったり、掃除をしたりする中で、
毛足が少しずつ寝て、色がなじんでいきます。
新築の家にも、
長く住んでいる部屋にも、
どちらにも自然に入っていくのが、ベニワレンの良さです。
塩田家具G.E.Mラグ展のご案内

G.E.Mラグ展は、
「ラグを購入する場所」というよりも、
ご自宅のインテリアに当てはめて考える場所として開催しています。
ベニワレン、トライバルラグ、ギャッベといった手織りラグにご興味のある方、
北欧家具やナチュラルインテリアを検討されている方、
新築やリノベーションのタイミングでラグを探している方にもおすすめです。
展示内容やご予約方法については、
こちらをご覧ください。
[手織りラグ展] RUG COLLECTION × G.E.M