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FOUR チェアー

4者の力でかなえた、美しく経年変化する椅子

FOURチェアーは、コロナ禍での在宅ワークが定着する中、自宅で仕事用に使う椅子の重要性について、生活者の気づきが顕在化したことに端を発しています。オフィスで使うワークチェアーやエグゼクティブチェアーには機能性やデザインの優れたものが数多くありますが、在宅ワークの主な場所である家庭のリビングダイニングにさりげなく溶け込み、食事用としてもそのまま使える椅子はこれまでほとんど存在しませんでした。このFOURチェアーは、開発を担当したアクタスとカンディハウス、デザイナーの倉本仁氏、そして技術監修のコクヨの4者の知見が、繊細な意匠の中に結集しています。

ワークチェアーの機能(体の血流を止めない自由な座り方ができる)をもった、自宅のインテリアに合う定番の椅子を目指してデザイン。

FOUR チェアーの開発コンセプトと背景

コロナ禍がもたらした数々のライフスタイルの変化のひとつとして、多くの人の働く場所がオフィスから自宅へとシフトしたことがあげられます。コロナ禍をきっかけに、プライベート空間におけるライフスタイルの変化・多様化に対応すべく開発したのが「FOUR チェアー」です。これまで家庭の椅子に求められてきたのは、主に食事のための機能でしたが、在宅ワークが増え、椅子に求められる役割が増加。具体的には、『長時間座っても疲れない』ダイニングチェアーや『家庭内で場所をとらない』『インテリアに馴染む』デスクチェアーなどが求められています。ホームオフィス用の椅子として、ダイニングチェアーとして、食事のあとのリラックスチェアーとして、子どもたちと戯れるための遊びの道具としての機能を一脚の椅子で適応するというコンセプトのもと、この開発ははじまりました。そして、椅子としての佇まいが美しくあることを条件としました。

インテリアに馴染みやすいデザイン

北海道タモの無垢材を使用した3色展開の笠木部分と、クロームメッキシルバー仕上げ、サテンブラック仕上げの2種類のフレームからなる、数種のバリエーションをご用意。椅子単体の美しさはもとより、テーブルと合わせた際の佇まいにはワーキングチェアーの要素を感じさせない優美さがあります。

笠木部分は3色、フレームは2色(シルバー・ブラック)から選べます。

また、キャスター付きの脚部も現在主流の5本脚ではなく、複数並んだときや空間全体を引いて見た際の美しさが際立つ4本脚のシンプルな構造を採用いたしました。

美しい異素材の接合部分

木の導管が太く年輪もはっきりしたタモ材を採用することで、濃い塗装色でも木の表情がたのしめます。笠木は集成材ですが、材料を削り出した仕上がりの木目を予想して組み合わせる必要があり、製造工程の難しいポイントです。木の経年変化とともに愛着が増していくような一脚を目指しました。

「たべる」「はたらく」、異なる姿勢に対応

人間工学上では座りながら身体を動かせることが良いとされ、シート幅に対しアームの内寸幅を多少広げることで、食べる・くつろぐ・働く(学ぶ)・遊ぶという椅子の自由度が拡大しました。FOURの名前の由来のひとつとなっている笠木を支える4本のフレームは、深く座った際に背骨が当たるのを避ける構造になっています。

昇降機能とロッキング機能付き

脚部は昇降機能付きで、座ったままでお好きな高さに調節が可能です。背もたれはわずかにロッキングする機能付きで、体の自由な動きに対応し、長時間座っても疲れにくいのが嬉しいポイントです。
※レバーを上下に動かすことで昇降機能が使用できます。
※レバーを外側に引っ張ることでロッキング機能が使用できます。

選べる張地

張地はファブリック3色とレザー2色からお選びいただけます。

仕様

サイズ
W790×D790×H780(870) 座高435(525) 肘高655(745)mm
※( )の数値は昇降機能による最高時のサイズです。
※幅・奥行きの790はキャスター脚部の外寸です。
デザイナー
倉本 仁
1976年兵庫県生まれ。1999年金沢美術工芸大学工業デザイン専攻卒業。国内大手家電メーカーに工業デザイナーとして勤務した後、2008年に東京目黒に『JINKURAMOTO STUDIO』を開設。
プロジェクトのコンセプトやストーリーを明快な造形表現で伝えるアプローチで家具、家電製品、アイウェアから自動車まで多彩なジャンルのデザイン開発に携わり、国内外の様々なクライアントにデザインを提供している。
素材や材料を直に触りながら、機能や構造の試行錯誤を繰り返す実践的な開発プロセスを重視し、プロトタイピングが行われている自身の”スタジオ”は常にインスピレーションと発見に溢れている。
iF Design Award、グッドデザイン賞、Red Dot Design Awardなど受賞多数。2015~グッドデザイン賞審査委員(2018年を除く)。
樹種・塗装
木部
・北海道タモ WNF/MBR/BL
フレーム
・S-BL(サテンブラック仕上げ)
・C-SL(クロームメッキシルバー仕上げ)

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