UNI-Senior(ユニシニア)は、徳島県にある「宮崎椅子製作所」で作られているダイニングチェアです。
デザインを手がけたのは、カイ・クリスチャンセン。
1929年生まれの現在95歳で、今でも現役で活躍されているデザイナーさんです。
デンマークの歴史的デザイナー、コーア・クリントのお弟子さんの一人でもあります。
UNI-Seniorのデザイン
UNI-Seniorのデザインは、一言で表すと「とことんシンプル」です。
世界中で知られているインテリアには椅子が多いですよね。
椅子って、デザイナーの個性がすごく出やすいアイテムなんです。
なので、世界的に有名な椅子ってアイコニックな特徴があって、
その椅子がその椅子だと分かる特徴があるんですよね。
ただUNI-Seniorは「特徴がないのが特徴!」なんて、
つい言いたくなるくらいシンプルなんですが、
細かく見ていくと「これはすごい!」
と思わず声に出してしまうようなポイントがたくさんあるんです。
直線的だけど柔らかな曲線
UNI-Seniorは、全体を眺めると縦にスッと伸びた「直線的」なデザインですが、
細部に目を向けると実はとても「曲線的」なんです。
特に、後ろ脚から背もたれにかけては、切れ目なく滑らかな曲線でつながっていて、ずっと触っていたくなるような手触りです。
無駄のない、スッキリとしたフォルム
UNI-Seniorの「とことんシンプル」な理由の一つは「貫(ぬき)」がないことです。
貫がないおかげで、足元が軽やかでスッキリとした印象になります。
また、脚先に向かうにつれて細くなっていて、軽やかな印象に!
強度はあるけど、太さを感じさせない座枠
貫のないチェアは、横方向の力に弱くなりがちですが、
UNI-Seniorはその分、座枠を少し太くして強度を確保しています。
横から見ると少し太さに感じるかもしれません。
ですが、滑らかな接合部や丸みのあるデザインのおかげで、「太さ」を感じにくくなっています。
選べる木の種類
宮崎椅子製作所では、他のメーカーさんと比べても木の種類が豊富なんです。
選べる木材は次の7種類。
・ブナ
・アッシュ
・レッドオーク
・ケヤキ
・ブラックチェリー
・ナラ
・ウォールナット
ここまで多くの木材から選べるメーカーさんは、なかなか珍しいです!
豊富な張地から選べる
張地もたくさん選べます!
ファブリックやレザー、カラーバリエーションも豊富で、どれにしようか迷ってしまうほど。
展示では「ソーレンセンレザー」を使用しています。
デンマークのレザーメーカー「ソーレンセン社」が作ったもので、北欧家具の有名メーカーである「フリッツハンセン」の家具にも使われている高品質なレザーです。
展示されているのはヌバックレザーで、少し起毛していて、
レザーですがマットな質感が特徴です。
ブラックチェリーのフレームとの組み合わせも相性抜群で、
素敵な組み合わせを選んだなと感じています。
UNI-Seniorが美しく感じるのは各パーツの滑らかさや、カイクリスチャンセンがデザインする抜群のバランス感。
それを実現する宮崎椅子製作所の技術力だと感じます。
是非皆様UNI-Seniorを見に来てください!
仕様
- シリーズ名
- UNI-Senior(ユニシニア)/#4110
- サイズ
- W490 D490 SH440 H720
- デザイナー
- カイ・クリスチャンセン