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ルイスポールセンについて
塩田家具は北欧を代表する照明メーカー「Louis Poulsen(ルイスポールセン)」の正規販売店です。
これまでも商品のご紹介をしてきましたが、今回はそもそも「ルイスポールセンとはどんなメーカーなのか?」を少し掘り下げてお話ししたいと思います。
ルイスポールセンはデンマークのコペンハーゲンに本店があります。


工場はコペンハーゲンから離れたVejen(ヴィエン)という所にあります。
200名ほどで日々照明を作られています。




創業について
ルイスポールセンの始まりは1874年。
意外かもしれませんが、創業当初はワインの輸入業を行っていました。
その後、デンマークに電力発電所ができはじめた頃から、創業者の Ludvig R. Poulsen(ルードヴィ・R・ポールセン) が電気部材の取り扱いを始めたことから、現代の北欧を代表する照明メーカーへと歩みを進めていきます。
現在のブランド名でおなじみの Louis Poulsen(ルイスポールセン) は、実はルードヴィ氏の甥の名前です。
ショップアシスタントとして入社して、後のブランド成長を支える存在になっていきました。
ポール・ヘニングセンとの出会い

ルイスポールセンの照明づくりに欠かせないのが、デザイナーとの協働です。
その中でも特に大きな存在が ポール・ヘニングセン(Poul Henningsen )です。
ルイスポールセンを代表する名作「PH5」「PHアーティチョーク」や「PH 3枚シェード」を生み出したデザイナーで、彼との出会いがルイスポールセンの照明哲学を生み出したといっても過言ではないと思います。



ヘニングセンについてや「PH5」については、また別の記事でも詳しくご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。
ルイスポールセンの照明の特徴
ポール・ヘニングセン以外にもルイスポールセンの照明を生み出したデザイナーさんはたくさんいます。
しかし、デザイナーが変わっても、ルイスポールセンの製品に一貫している特徴があります。
それは 「電球(光源)を直接見せない」ということです。

単純なことですが、電球がむき出しだとまぶしく、くつろぐ事はできません。
だからこそルイスポールセンの照明は、「シェードの形」「素材」「光源の位置」「人の目線」を考えに考えつくして「人々が心地いいと感じる光」を生み出しています。
150周年という節目

ルイスポールセンは昨年で創業150周年えお迎えました。
記念として発売された限定カラーのシリーズは当店でも非常に好評でした。
長い歴史の中で培われた哲学が、今もなお愛され続けている証だと思います。
150周年記念のPH5についてまとめた記事です。ご興味あればごらんください!
ちなみにポールヘニングセンが生み出した「三枚シェード」は来年で100周年を迎えます。
100周年を記念する照明が発売される予定ですので、ご期待ください!
主なデザイナー
ルイスポールセンを語る上で欠かせないデザイナーたちをご紹介します。
アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)

1960年に建設されたデンマークの「SASロイヤルホテル」でも知られる建築家です。



照明では「AJフロア」「AJオックスフォード」をデザイン。
家具では「セブンチェア」「エッグチェア」などの名作を生み出しています。

ヴィルヘルム・ラウリッツェン(Vilhelm Lauritzen)

「近代建築の父」とも呼ばれるデンマークの建築家。
「コペンハーゲン空港 第1ターミナル」「コンサートホール ベガ」「デンマークの国営放送局 ラジオハウス」などを代表する建物を建築してきました。



「VL45 ラジオハウスペンダント」 「VLリングクラウン」などが代表的な照明です。
「VL45ラジオハウス」はとても人気で去年、充電式のポータブルライトも発売されました。
● ヴァーナー・パントン(Verner Panton)

ヘニングセンやヤコブセンと同時期に活躍していたデザイナーです。
当時では先駆的な形状や色使いで「北欧デザイナ界の異端児」としても名が知られていました。



「パンテラシリーズ」はとても人気のシリーズです。
特に「パンテラ160ポータブル」はルイスポールセンの照明の中でも特に人気の照明です。
実はヴァーナーパントンは来年で生誕100周年(パントンさん自身は亡くなっていらっしゃいますが)となり限定仕様の照明が発売予定です。
こちらも楽しみですね!
最後に

北欧を代表する照明メーカー「ルイスポールセン」のことについてお話しました。
深堀するとまだまだできますが、今回はなるべくサラッとお話ししました!
ご興味ある方は是非以前書いた他の記事もご覧ください!
PH2/2 クエスチョンマーク ― ルイスポールセンのユニークな照明