オンライン
ショップ
コラム照明

「暗い」「明るすぎ」を感じないための照明計画のための基礎知識

照明の種類とその違いについて

これまで何度か照明についての記事を書いてきましたが、
その中で「タスクライト」「アンビエントライト」「タスクアンビエントライト」
という言葉を何度か使ってきました。

今回は、これらの照明の違いについて、少し整理してお話ししていこうと思います。


タスクライト

「タスク(task)」とは“作業”という意味。
その名の通り、作業をするときに手元や特定の場所を照らすための照明です。

たとえば、食事をするテーブルの上や、読書をするソファの脇など。
主に必要な場所をピンポイントに照らす事が多い照明です。


アンビエントライト

部屋全体をふんわりと照らすのがアンビエントライトです。

タスクライトに比べると、光が広がるため、空間全体に“明るさの雰囲気”を感じやすいのが特徴です。
いわゆる部屋のベースの明かりを確保するために使う事が多い照明です。


タスクアンビエントライト

名前の通り、タスクライトとアンビエントライトの両方の性質をもつ照明です。

作業する場所の明るさを確保しつつ、空間全体にも光を広げるタイプ。
ただ、アンビエントライトに包括されて話される事も多いです。


アクセントライト

以前はそこまで使う言葉ではなかったのですが、最近は割と出てくるようになりました。
アンビエントライトから派生しているような役割の照明です。

アクセントライトは、照明として照度を確保するというよりも、空間を彩るための演出的な意味合いが強い照明です。

絵画や観葉植物を照らしたり、壁面に陰影をつくったりと、空間に立体感や奥行きを生み出す役割を担います。

 

 


基本的には「タスクライト」と「アンビエントライト」の2つ

「タスクアンビエントライト」「アクセントライト」はアンビエントライトの派生系です。

ですので、まず基本的にはタスクライトとアンビエントライトの2種類を認識して、照明計画を進めるのが混乱せずに進められると思います。

 

 


多灯使いのポイントは「バランス」

普段おすすめしている照明の配置方法である「多灯使い」は、
これらの照明をバランスよく組み合わせることが大切です。
その結果「暗い」「明るすぎ」を避ける事ができます。

しかしこの「バランスよく」というのが一番のミソであり、実は一番難しい部分でもあります。

 

 

下は同じ空間でタスクライトとアンビエントライトの配分を変えた写真です。

アンビエントライトが多すぎる空間
タスクライトが多すぎる空間
タスクライトとアンビエントライトがバランスよく配置されている空間

どんな照明をどこに置くかは、お部屋の間取りや天井の高さ、
そしてどんな暮らし方をしたいかによっても変わってきます。

“明るければいい”ではなく、“どんな雰囲気で過ごしたいか”を考えることで、
照明はぐっと暮らしを豊かにしてくれます。


 

多灯使いという照明計画

今まで紹介した照明の種類はあくまで「手段」です。
「手段」を使って実現したい目標が「多灯使い」です。

多灯使いとは簡単に説明すると

小さな灯りを所々に設ける照明の配置方法です。

左が多灯使いです。
右が一室一灯と呼ばれる照明配置です。

照明が変わるだけでここまで雰囲気が変わります。

 

一つだけでは心地の良い空間はできません

多灯使いはその名前の通り多くの灯りを使って空間を彩ります。

ですので、一つだけでは心地の良い空間は生まれません。
下の写真は一つずつ照明を追加していった写真です。

一つ一つの照明がそれぞれに役割を果たす事で、心地の良い空間が出来上がります。

 

 

暗く感じないために

多灯使いの雰囲気が良いことはわかるとは思うのですが、いかんせん障害となるのが

「暗いんじゃないか?」

という事です。

 

 

暗く感じないためにはいくつかのポイントがあり「タスクライトとアンビエントライトのバランス」もその一つです。
ポイントについては過去の記事やこれから書く記事でもお伝えしていきます。

 

 

ただ、いろいろ写真や言葉を使っても伝えられることが限られています。

 

ですので、塩田家具では毎月第一土曜日に夜間の営業をしています。
照明の事で悩まれている方は是非お越しください。
月に一回の夜間開店 ナイトオープン

 

また、照明について書いている過去の記事です。
ご興味ある方はご覧ください。
ペンダントライトをつけるメリット
電球の話
「多灯使い」の照明計画で暗さを感じないために
ルイスポールセン PH4/3ペンダントの魅力
PH2/2 クエスチョンマーク ― ルイスポールセンのユニークな照明
【長方形テーブル編】ペンダントライトの大きさとダイニングテーブルのバランス
オススメの照明配置方法「多灯使い」のポイント
北欧の照明の魅力に迫る!【ヒュッゲな暮らしをデザイン 北欧のあかり展】に行ってきました
北欧の照明の特徴とは?【ヒュッゲな暮らしをデザイン 北欧のあかり展】に行ってきました②

 

 

秋の夜長で照明が美しい季節です。

心地の良い照明選びの参考にしてみてください。

一覧に戻る